介護を行うときは腰痛予防も大切

介護は腰への負担が大きく、腰痛になりやすいと言われています。一度腰を痛めてしまった時、適切な対処をおこたると慢性腰痛に悩まされてしまい、最悪の場合は介護を続けられなくなってしまうこともあります。正しい知識とコツで腰痛の発生を抑えることができるため、介護を行うときは腰痛の予防法を身につけることが大切です。
腰痛を予防する方法に、ボディメカニクスを活用するという方法があります。ボディメカニクスとは、人間の身体の動きや力学などを駆使し、姿勢を安定させて身体の負担を軽減する介護技術のことです。ボディメカニクスを活用することで力を入れなくても介護ができるようになり、腰痛の発生を防ぐことができます。
ボディメカニクスの技術の1つに、基底面積を広く取るというのがあります。基底面積とは自分の体重を支える面積のことです。足を広げて基底面積を大きくすることにより、身体も安定し、少ない力で介助ができるようになります。
また、腰痛予防にはストレッチや体操も効果的です。身体が硬いと腰だけを使った動きになりやすく、そうなると腰痛にもなりやすいです。準備運動をすることにより血流を良くし、筋肉のこわばりをほぐすことができます。
屈伸や前屈、アキレス腱伸ばしなど、柔軟体操をいくつか組み合わせて腰痛予防ストレッチを考えてみましょう。ただし、痛みがある状態でおこなうと症状が悪化してしまうので、腰痛がある時は体操を控えることが大切です。